鬼次さん

「今にも金子を奪おうと飛び掛かろうとしている盗賊の江戸兵衛」

 

 

恥ずかしながら歌舞伎役者の「睨み」みたいな見せ場だと思っていたんですね

 

当代きっての人気役者ではないというのは知っていました

 

しかし長いあらすじの中の一場面に登場した役者でしかないとは…

 

ほんのちょい役なのかな

 

悪役の盗賊だし

 

きっと肩で風気って徒党を組んで歩くような悪党で

 

カーッ!となって飛び掛かろうとした場面だったんだろうなぁ

 

「水戸黄門」と「大岡越前」を見て育った私には「そういう姿」が浮かびました

 

盗賊→火付盗賊改方!→鬼○犯科帳よねぇ〜

 

ジ○シーキングスを脳内再生させながら制作してました(笑)

 

 

そんな訳で、当初は「睨み」っぽい型の手の向きでした

 

そこから飛び掛かろうとしている感じに変更

 

作っていくうちに髪型のマゲはどうやって結ってるのか気になり出して

 

特におでこの上のフサフサ!

 

ズラ?なわけないし

 

月代(さかやき)をお手入れしてないダメな感じか…?

 

ツンツンでフサフサになるまで伸びちゃったんだろうなぁ

 

当時の役者さんは自前よね?

 

興行中は髪結いさんお願いできなかったのか…?

 

髪結い代が節約出来て良かったとか…?

 

 

浮世絵からは江戸兵衛の右手の方から見た図柄なので

 

左手側(裏側)からはどう見えるか

 

前から見たら?

 

後ろ姿は?

 

首と着物の衿をどう折り合いつけるか…

 

 

三代目大谷鬼次さんはこれから人気が出る役者さんだったのかもしれませんね

 

新人の若手役者さん

 

もしかするとこの浮世絵で凄く注目されるようになったのかもしれない

 

 

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一度だけ、ちょこっと旧歌舞伎座で観劇したことがあります

 

黒光りする床や急な階段

 

絢爛豪華な衣裳(綿入りだから重いだろうなぁ!)

 

なにからなにまで異世界に紛れ込んだような錯覚

 

新しい歌舞伎座はショップが充実してて驚きました

 

新しい歌舞伎座の中ってどんななのかなぁ

 

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原宿の太田記念美術館に行った時の事を思い出しました

 

実物をあんなにたくさん見たのは初めてだったように思います

 

輪郭の線の細さ

 

筆で描かれている細かい図柄

 

それを彫った職人の腕

 

圧巻でした

 

この展覧会は長野県の日本浮世絵美術館と平木浮世絵財団(常設なし)の合同展覧会

 

本や教科書なんかで見たことあるっていう有名な浮世絵がいっぱいなんだろうなぁ

 

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手を動かしながら

 

歌舞伎のこと

 

浮世絵のこと

 

思い出したこと

 

新しく知ったこと

 

たくさん想像してとても楽しく制作させていただきました

 

作り終えてみると「もう一つの方」も作りたかったなぁと思う

 

鬼次さんの他にもう一つ、作るのを迷った題材があったんですね

 

作るのに時間かけ過ぎなんだろうなぁ…残念!

 

少しでも江戸兵衛が飛び掛かろうとしているように見えたら嬉しいです

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